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株価急落・暴落時の対処とは
(最終更新日:2020/2/28、元記事:2018/10/11)
新型コロナウイルスの影響で、株価急落を通り越して暴落が止まりません。
日経平均は2月28日の取引時間中、一時1000円を超える大暴落となりました。
株価急落に直面すると、多くの個人投資家が目先の株価の急落に動揺し、耐え切れずに保有株を投げ打ってしまいます。
大切なお金を株に投資しているわけですから、資金を失いたくないというのが投資家心理というもの。
すでにリーマンショック級の株価急落になっており、コロナの収束の目途が立っていないため、投資家心理を冷やしていますが、こんな時こそ冷静な対応が必要です。
改めて、株価急落時における対処をお伝えしたく、追記させていただきました。
(追記:了)
(元記事:2018/10/11)
約10年周期で起こるといわれる株価急落。
今回も起こってしまいました。
ブラックマンデー1987年
ITバブル崩壊2000年
サブプライム・リーマンショック2007~08年
そして2018年…
10月は相場が荒れやすくなるともいいますが、相場急落の10年周期&10月の荒れ相場がダブルパンチできたような感じでしょうか。
今回の株式相場の急落が長引くものなのか、それはまだ誰にもわかりません。
だからこそ、備えあれば患いなし。
こんな株価急落時にどんな対処をすればよいのか?
心構え、行動の対処法などを私の失敗談も交えつつ、お話していきます!
株価急落時の対処:絶対にやってはいけないこと
持っている株の価値がいきなり20%も30%も下落していくと、人間あせりますよね…
そうとうメンタルの強い人間でないと、ヘタしたらパニックになるかもしれません。
特に多額の資金を投資している人にとっては、笑いごとではすまないことでしょう。
私も経験があるのでお気持ちは痛いほどよくわかります…
株価急落や暴落相場の時によくありがちなパターンを2つご紹介します。
<パターン1>
頭の中が真っ白になる
↓↓↓↓
「すぐに売った(損切りした)方が良いのか?」
or
「もしかしたら、ちょっとは値を戻すかも?」という葛藤の無限ループにおちいる
↓↓↓↓
ぐずぐずしているうちに、さらに株価下落(損失拡大)
<パターン2>
頭の中が真っ白になる
↓↓↓↓
パニック状態になって急いで成行注文で損切り
↓↓↓↓
なんとか損失を挽回しようと、平常心とはいいがたい心理状態で荒れ相場に再突入
↓↓↓↓
冷静な判断が下せず、さらに傷口を広げる
この2つのパターン…
決してやってはいけません!(きっぱり!)
私はどちらもやりました。
結果、致命傷に近いダメージを負いました(汗)
そんな私と同じ経験をあなたにしてほしくないからこそ、反面教師にしていただくために、自分の体験談を赤裸々にお話することにしたのです。
株価急落時の対処:リーマンショック時の失敗
今から10年ほど前に起きたリーマンショック。
ご記憶にあるかもしれませんね。
テレビなどでも連日株価の暴落が報道されていました。
日経平均株価が連日1000円超の下落をしていく…
そんな様子をリアルタイムで見たのは初めての経験でした。
当時、まだ私は株投資歴が浅く、さらに買いポジションを持ってしまっていました。
あっというまでした。
当時の運用資金100万円ほどが半額になるのに、時間はかかりませんでした。
手ですくった水がこぼれ落ちていくように、私の手の中から資金が流出していきました。
軽いパニックでした。
サラリーマンだった私は仕事も手につかず…
こっそりと株価チャートを見てばかり。
心は苦しいわ、お金は無くなっていくわ、仕事はうまくいかないわの負のスパイラル突入です(苦笑)
まさにお先真っ暗でした…!
当時の私は暴落相場で何をやったのかと言いますと、ナンピン買いです。
ナンピン買いとは、安くなった株を買い増していき、平均購入単価を下げる手法のことです。
「暴落時は買いのチャンス」という投資本の言葉をうのみにして、その言葉にすがりついて自分を正当化しようとしていたのです。
結果、傷口を広げることに…
ただ、ここで私が言いたいのは「ナンピン買い」が悪いということではありません。
ナンピン買いは相場急落時の有効な投資手段の一つだと思います。
ただし、それはきちんとした戦略を持って行う場合に限ります。
まだまだ下落のエネルギーが強い中でナンピン買いをしても、損失が拡大するばかりです。
ナンピン買いをする場合は、テクニカル面をしっかりとみて、出来高数や移動平均線などを分析したうえで、そろそろ売りの勢いが弱まってきたなと言える段階まできて初めて行う手法だと思います。
当時の私の株価急落時の対処法には、きちんとした考えに基づく戦略がなかったのです。
株価急落時の対処:焦って売るな
『もうはまだなり、まだはもうなり』
この言葉は投資における格言です。
「まだ大丈夫」と思っていると「もう手遅れ」となることが多く、「もう株価が上昇するだろう」と思っていると「まだ下落が続いたり」…
そんな真理をうまく表現した言葉だと思います。
この格言の教訓の1つは、あらかじめ心構えと戦略を持っておきなさいということです。
きちんとした心構えができていないから、急落相場などがあった時、対処に困りあたふたしてしまうのです。
最初から急落時の対処法などを持っていれば、焦る必要もありませんし、損失は最小限に抑え、急落相場が終わった後の上昇相場で大きな利益を得られる可能性が高くなるものです。
私の経験からいうと、大切なことは2つ。
まず、「焦らないこと」
次に、「果報は寝て待て」です。
今起きている事態(株価急落)を冷静に分析し、すぐに売った方が良い場合は売る。
そのうえで、株価が安くなった銘柄があれば、その株を売ったお金でそちらの銘柄を買う。
後は、新しく買った銘柄の株価が回復するのを待つ。
これが私流の株価急落時の対処の基本です。
実際、これを実践したことで、時間はかかりましたが株価急落時に目減りした資産は数年後、プラスに転じました。
自分流の投資のルールを決めておくことがとても大切なことです。
ルール通りに行えば、パニックを起こさずに投資活動ができますからね。