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社名変更⇒株価上昇アノマリーは本当?インパクトホールディングス(旧メディアフラッグ)を検証
社名変更(商号変更)は株価を上昇させる。
このアノマリーは本当なのでしょうか?
気になったので調べてみました。
私が思いつくだけでも、有名上場企業で社名変更した会社といえば、SUBARU、クラシエ、パナソニックなどがあります。
社名変更理由は企業によって違いますが、商品のブランド名と統一するためや、不祥事によって社名のイメージが悪化したのでイメージを刷新するため、他の会社と合併したため…といった理由が多いように感じます。
パナソニックやSUBARUはブランド名に社名を統一した例として有名ですね。
不祥事関連だと雪印乳業がメグミルクという名前に変えましたね。(現在は雪印メグミルク)
はたして、社名を変えることで、株価は上昇していくのでしょうか?
最近の事例として、今年社名変更したインパクトホールディングス(旧メディアフラッグ)を取り上げてみたいと思います。
メディアフラッグからインパクトHDに社名を変更した影響とは?
過去の社名変更銘柄の株価はどうだった?
インパクトHDよりも前に商号変更した上場企業の場合、株価はどんな感じだったのでしょうか?
いくつかチャートを見ていきましょう。
<AGC(旧旭硝子)>
旭硝子は、2018年7月にブランド名であるAGCに社名を変更しました。
上記チャートを見てみると、株価は商号変更直後はさほど変わらずでしたが、その後は大きく下落しているのがわかります。
<APAMAN(旧アパマンショップHD)>
アパマンショップで知られる不動産会社のAPAMANはグローバル化を理由に商号変更をしたようです。
社名変更したのは2018年の1月。
株価はその後、大きく上昇しました。
(ただ、その後爆発事故を起こして株価は下落してしまいました…。→詳細は「アパマンショップ爆発事故で株価急落継続」を参照)
<ZOZO(旧スタートトゥデイ)>
言わずと知れたアパレルECサイト「ZOZOTOWN」を運営する会社。
スタートトゥデイという社名でしたが、サイト名に合わせた社名に変更しました。
昨夏までは株価が絶好調でしたが、その後株価は下落トレンド。
2018年10月に社名を変更しましたが、株価上昇には至らずという状態です。
これら3銘柄の商号変更後の株価の動きを見ると、必ずしも社名変更や商号変更が株価に好影響を与えるというわけでもなさそうですね。
もちろん、その時の相場全体の地合いの状況もありますので、下げ相場の時の社名変更はアンラッキーな部分もあるかもしれません。
あくまで個人的な感想ですが、社名を変えることによって何の会社なのかサッパリわからなくなる場合があります。
そういう企業の場合は、わりとマイナス面の方が強いのかなと感じます。
松下電器産業がPanasonicに商号変更したように、すでにPanasonicという名前が浸透している分には良いと思いますが…。
それと、コロコロ社名を変更する会社もイメージは良くないですね。
ブランド名と社名を浸透させるためには、長年変えなくても良い社名にした方が長期的に見たら良い結果につながると思います。
メディアフラッグからインパクトHDへの社名は株価にインパクトを残せた?
旧メディアフラッグが社名をインパクトホールディングス(インパクトHD)に変更したのは、2019年4月のこと。
商号の変更理由は、今後、売り場に「インパクト」を与え続けていく企業であり続けるという願いを込めて…とのこと。
→詳細はインパクトHDのIRから
では、4月以降のインパクトHDの株価はどうなっているのでしょうか?
<インパクトHD>
インパクトHDの場合、商号変更した直後に株価が上がり、その後は調整が続きましたが、その後は力強い株価上昇をしています。
社名変更は上々と言えるのではないでしょうか。
現在のところは、社名同様「インパクト」を株価に残せていると思います。
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