ホンダが英工場閉鎖!EU離脱(ブレグジット)への布石?株価上昇?

ホンダロゴ

ホンダの英工場閉鎖は株価にとって英断?EU離脱問題で揺れる英国から脱出する企業は増加の可能性も…

ホンダ」(7267)が1つの決断を下したもようです。
EU離脱ブレグジット)に揺れる英工場閉鎖を決めたと報じられたのです。
⇒参照記事:AFP2/19の記事

記事によれば、工場では3500人が働いており、2022年に閉鎖する見通しとのこと。

この工場はホンダが欧州に唯一持っている生産工場。
地元経済(主に雇用)にも大きな影響を与えており、工場のある英南部スウィンドンには衝撃が走っているそうです。

この話を聞いて…

地元の人たちからしたら、死活問題ともいえるほど深刻な問題だなと思う一方…
株式投資家としては、英断を下したホンダには今後も成長性が見込めると感じています。

なぜ私がホンダの英工場閉鎖について、同社の成長性を感じるのか?
そして、ホンダ以外の日本企業もこの流れに続いていくのか?
その時、株価への影響はどうなるのか?

投資家として個人的に気になった上記の点に触れながらホンダの英工場閉鎖について語っていきます!

ホンダの英工場閉鎖はEU離脱(ブレグジット)とは無関係?

上記記事によれば、地元議員の質問に対してホンダ側英工場閉鎖EU離脱(ブレグジット)とは無関係である旨の回答をしたとのこと。

真偽は定かではありませんが、個人的にはEU離脱問題がこの決断に全く影響がなかったとは考えにくいと思います。

もしEU離脱が現実になれば、英国で生産して他のEU諸国で販売する自動車には関税が発生します。
さらに、英国の通貨であるポンドが主要通貨に対して乱高下して安定した収益を上げるのが難しくなるリスクが発生することが考えられます。

ビジネスをしていく上で、経営者は取る必要のないリスクは排除していくのがセオリーです。まして上場企業ならば、投資家の視線が厳しいですし、一層厳しくそうしていくことでしょう。

以上のことから、EU離脱が実現することが決まったら、その時点から英国経済は大変なことになるのが目に見えています。

英国から生産拠点を撤退させるというホンダの決断は、そういう意味では1つの英断だったといえるかもしれません。

もちろん、工場を閉鎖するわけですから、他の場所に代替工場を建設しない限りは、生産能力が低下し、将来的に収益が落ちる可能性があります。

実際、それを懸念して報道があった直後のホンダの株価は前日終値よりもわずかに下がって取引されています。

ホンダ株価

※引用:ヤフーファイナンス

ニュースの対象が「ホンダ」という日本を代表する企業の1つであったことから、余波はしばしの間続くかもしれません。

ただ、それが落ち着けばホンダの株価も落ち着きを取り戻していくのではないかなと思っています。

英国がEU離脱(ブレグジット)問題に最悪の結果を出したら…を想定した投資をするよう心がける

日本を代表する企業の1つ「ホンダ」が実際に英工場閉鎖をすれば、他の日本企業が続く可能性もあります。
様々な報道を見ると、すでにほかのEU諸国への移転を水面下で進めている企業もあるようですね。

投資家として大事なことは、常に最悪のシナリオを考えて投資することです。

英国にとって、最悪のシナリオは「合意なき離脱」。

「合意なき離脱」になると…
・英国とEUとの間で関税が復活
・通関手続きが発生し物流が停滞、原材料の仕入れや製品の供給や販売などに悪影響
・金融機関は、現在はEU加盟国でどの国でも認可を得れば圏内どこででも営業可能ですが、それができなくなる
(参照記事はコチラ

製造業や流通・小売業の他にも金融業にも大きな影響が出そうです。
具体的には日本企業の英国からの撤退もあり得ると私は見ています。

また、金融業への影響は一気に英国から世界中の金融市場に広がるので、世界的な株価急落につながる可能性もあると私は見ています。

投資家として大切なことは最悪のシナリオを想定して投資することだと上記しました。

では「合意なき離脱」を想定した場合どうするか?

私なら、株式投資に振り分けている資金の一部を金(きん)に投資しておきます。

金は“有事の金”と言われており、世界的な混乱や戦争などが起きたときに価格が上昇することで知られている資産です。

一部を金に振り分けておき、混乱が落ち着いてきたらその金を売った資金で安くなった株を買う…これが1つの理想です。

英国がEU離脱(ブレグジット)したら、ホンダを始めとした日本株は厳しい未来しかないのか?

英国がEUを離脱したら、もうお先真っ暗な未来しかないのかというと、そんなことはないのではと私は思います。

なぜなら、とっくに英政府は次の手についても想定しているからです。
おそらく、もしEU離脱が実現したら英政府は日本が主導するTPPへの参加を本格的に検討し始めることでしょう。

すでに英閣僚からは過去にTPP参加への発言なども出ており、現実味が帯びてくるものと想定されます。

もし英国がTPPに参加すれば、日英貿易の関税はこれまでよりもはるかに引き下げられるか撤廃され、日本企業にとっては業績拡大のチャンスが広がります。

英国にとっても巨大経済圏であるTPPに仲間入りできるのは国が生きていくために、必要なこととなり、英企業にとっても労働者にとっても救いになることでしょう。

「英国のTPP参加表明」についてはこちらで読めますので、よかったらどうぞ。
201812/11掲載「TPPに英国が参加表明!EU離脱後、特に株価期待3銘柄はコレだ!」

ホンダが英工場閉鎖をしても、日本はすでにEUとの経済協定を結びました。
さらに英国がTPPに加わることになれば、日本企業が受けるダメージは軽減されることでしょう。

マーケットが何よりも嫌うのは混乱と混とんです。
そしてどちらに転ぶかわからない未来。

ですので、一日も早くブレグジット問題が良い方向に解決されることを願っています。
投資家は混乱時に資産を失わないようにしっかりと準備をしておきましょう!