目次
これぞ低位株投資の醍醐味?原弘産の株価が2週間で3倍に!
原弘産という銘柄(会社)をご存じでしょうか?
毎日株情報をチェックしている投資家なら、目にしたことがあるかもしれませんね。
原弘産は、東証二部に上場する不動産会社です。
同銘柄はいわゆる低位株(ボロ株)。
株価が非常に安い銘柄として知られています。
そして、債務超過による倒産危機や上場廃止危機、さらには千葉ロッテ・マリーンズ元監督のボビー・バレンタイン氏が社外取締役に就任など、いろいろと話題の多い銘柄でもあります。
そんな低位株である原弘産の株価が、実はこの2週間で3倍に跳ね上がっていたのをご存じでしょうか?
株価が異常に安いからこそ、ちょっとの値上がりで大きな利益を上げられる低位株投資について迫っていきたいと思います!
低位株投資の魅力:株価3倍になった原弘産のチャートがスゴイ
まずは最近の原弘産のチャートをご紹介しましょう。
<原弘産(8894)チャート>

※引用元:ヤフーファイナンス
株価11~15円で推移していたのが、急上昇して11月7日には高値48円を付けました。
2週間前には15円だった株価が3倍。
3か月前には11円だった株価が4倍以上になった計算になります。
株価が何倍にもなったというと、例えば500円で買った銘柄納品株価が2000円になったというイメージが一般的かと思います。
なにしろ、原弘産の場合、株価が4倍になってもまだ株価は40円台ですから。
人間の心理的に、まだ株価は安いし、上昇余地はあるんじゃないか…と、ついつい思いたくなってしまうところも低位株投資の魅力だと筆者は思います。
今回の爆上げの大きな理由としては、11月1日に同社が発表した新事業の開始が挙げられます。
これに期待した投資家の資金が流入したことで、株価が急騰したものと思われます。
このような買い材料が発表されるだけで、株価が大きく動くことがあるのも低位株投資の魅力といえるでしょう。
原弘産にはB・N・Fも大株主に名を連ねていた
最初の方でも少し書きましたが、原弘産はいろいろな危機を迎えてきた会社です。
現在は経営再建中であり、バレンタイン氏ら新しい役員を迎え、社名も変更することが決まっています。
経営再建中のイメージを払拭するためだそうです。
実は原弘産、当ブログでも紹介した有名トレーダー、B・N・F氏もかつて大株主に名を連ねていたことがある会社だったりします。
原弘産はこの10年間、ずっと低位株のポジションにありました。
基本的には不動産事業を行っているのですが、海外での風力発電事業なども手掛け、その事業の債権頑張って回収不能に陥ったりするなどし、業績は悪化。
※参照記事「原弘産が債権回収不能、海外取引先から入金されず」
債務超過になり、株価も低迷し、上場廃止基準に抵触するようになり、今年の途中までは上場廃止リスクが非常に高い状態でありました。
一般的に見て、それだけリスクが高いからこそ、投資資金も入りにくい状態が続き、株価も上昇していなかったともいえそうです。
しかし、リスクテイカーにとっては、これほどおいしい株もなかなかありません。
もし上場廃止の危機から脱し、業績回復のきっかけとなるようなIRが出れば、一気に人気に火が付き、株価が急騰していく可能性もあるからです。
おそらく、それを狙って同社株に投資していた人もいることでしょう。
そうしたリスクを取れる投資家は今頃左団扇で高笑いが止まらないかもしれません。
あまり投資経験のない人にはお勧めしませんが、世の中にはこうした投資手法もあるということですね。
大事なことは、情報の精査とどれだけ自分がリスクを取れるのかをしっかりと把握しておくことです。
許容範囲を超えた投資は、もはや投資ではなく投機です。
低位株投資は値上がりの魅力がありますが、なかなか値が上がらないことも大いにあります。
長期的な投資ができる人向けの投資ではないかと個人的には思います。
果報は寝て待てる人に向いている投資法といえるでしょう。