FRBのゼロ金利再開は株価下げ止まりのカンフル剤にならない?

FRBのゼロ金利

FRBがゼロ金利再開!1.00%の利下げを実施も、株価下げ止まりには疑問

先日の利下げに続き、FRBが金利を1.00%も緊急利下げしました。
実質上のゼロ金利の復活です。

東京からスタートする主要国の週明けの市場がスタートする直前の発表に、サプライズ効果を狙ったものだと考えられます。

米国の長期金利はこれで0.00~0.25%となり、約4年ぶりのゼロ金利の復活となりました。

前回ゼロ金利にしたのは、リーマン・ショック後の米国企業を支えるためでした。
それを考えると、今回の新型コロナウイルスによる衝撃はリーマン・ショックと同等かそれ以上のものになる可能性があると言えそうです。

サプライズを狙ったFRBのゼロ金利復活ですが、今のところ株価にはあまりプラスの材料にはなっていないようです。

FRBの緊急利下げがあり、日経平均は取引開始直後こそ上昇したものの、その後はマイナス転換し、前日終値近辺を推移しています。

NYダウ平均先物も大きく下げており、筆者はFRBのゼロ金利復活でも株価の下げ止まりのカンフル剤にはならないのではないかと考えています。

なぜそう考えるのかについて、お伝えしていきます。

FRB、ゼロ金利再開は織り込み済みで株価下げ止まらず?

FRBの追加の利下げは予想されたものでした。

しかし、前回利下げしてからのスパンが短かったこと、利下げの幅が大きかったこと、発表時間の3点がサプライズであったといえそうです。

しかし、NYダウ平均先物は先週末終値より1500ドル近く下げています。

通常これだけのサプライズがあれば、まずは先物の値から上昇していきそうなものです。
それなのに、逆に大幅に下がってしまっているとはどういうことなのでしょうか?

筆者が考えることは二つ。

・利下げなどの金融政策は、リーマン・ショックのような金融事件に対しては効果が大きいが、疫病の流行(パンデミック)に対する効果は限定的。
⇒新型コロナウイルス撲滅という根本的な問題が何も解決されていないため。

・ゼロ金利にしてしまったことで、金利をこれ以上下げられないため、FRBの今後のカードが少ないことが投資関係者に見透かされている。(織り込まれている)

FRBの動きが、実際に金利を下げる前に株価に織り込まれてしまうと、利下げをしてゼロ金利にしてもあまり強いインパクトを残せません。

この状況を打破するには、ゼロ金利+αが必要なのではと思ってしまいます。
それも非常に強いインパクトのある施策です。

FRBのゼロ金利再開よりも大事なコト

FRBのゼロ金利再開(QEも再開)でも株価下落に歯止めがかかりませんでした。

3月16日の東京市場では、日銀のETF投資額が年間6兆円⇒12兆円に増額されることが発表されました。

日銀の発表直後こそ、日経平均は上昇しました。
しかし、その勢いも長くは続かず、日経平均は前日比429円安で取引を終えました。

FRB、日銀の立て続けの大きな緩和政策の発表でしたが、それでも株価が下げ止まる気配を見せません。

現状の世界的な株価下落に歯止めをかけるには、ゼロ金利よりも大事なコトがあるのだと思います。

もちろんそれは、新型コロナウイルスの撲滅、完全な封じ込めです。
そのためには、ワクチンの開発成功が必須になると作者は思います。

医薬品の完成には、治験などを含めて非常に長い時間がかかるため、今回の下落相場は最悪数年単位の長期戦になるかもしれません。

投資にはそれくらいの覚悟と、リスクヘッジをかけながらの投資を心掛けた方が良いと思います。

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