今年2回目の米利下げ。日本株(日経平均)への影響が気になる件

パウエル議長

FRB、0.25%の米利下げを決定!織り込み済みだが、日本株への影響が気になる

日本時間9月19日未明米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれ、FRBのパウエル議長は、7月に続いて今年2回目利下げを決定しました。

7月にも0.25%の米国金利の利下げを実施しており、今回の利下げで今年に入って0.5%も金利を引き下げたことになります。
※参照記事「米FRB、0.25%追加利下げ 米中摩擦のリスク重視」

今回の利下げは、市場関係者の間では織り込み済みでしたが、年内の追加の利下げについては否定的なコメントを出したため、米株価の先行きは不透明となりました。

では、日本株への影響はどうなっていくのでしょうか?

FOMC(フォーマック)直後の日経平均は大幅な反発をしています。

日経平均

※出典:ヤフーファイナンス

この日本株の上昇は一時的なものなのか、それとも上昇トレンドとなっていくのか?

気になる今後の株価動向を、独自の切り口で予想していきます!

米金利の動向が今後の日本株(日経平均)を左右する

今年2回目の利下げが行われた米金利。
この10年間のチャートを確認したいと思います。

米金利チャート

※出典:SBI証券

サブプライム・ショック、リーマン・ショックによる世界的な株価暴落や不況懸念に対応するため、ゼロ金利に近い状態が続いていた米金利。

それが景気の回復に伴い、2016年からは段階的に利上げを行ってきました。

ところが、米中貿易摩擦が深刻になり、米経済への心配も高まるにつれ、再び利下げを段階的に行っているというのが米金利動向の現状になっています。

上記の2.00%というのは、今回の利下げが実施される前の数値です。
今回の0.25%の利下げ決定により、米金利は1.75-2.00%の水準になりました。

余談ではありますが、10年くらいまえの超円高・米ゼロ金利の時、日本人の賢明な投資家は米国不動産を買いに走っていました。

なぜか?

サブプライム・ショックによって米不動産価格が暴落していた状況に加え、超円高ドル安なので少ない資金(日本円)で住宅が購入できる、さらに非常に安い金利で現地の金融機関から融資を受けて住宅を購入できたからです。

まさに100年に一度の大チャンスだったわけですね。

株の場合も、こうした大局的な流れを読めるかどうかが成功のカギを握っている場合があります。

金利の動向というのは、まさに大局観が求められるところですね。

では、米金利が下がると日本株へはどんな影響があるのでしょうか?

「円キャリートレード」の動向がひとつの指標になると思います。

「円キャリートレード」とは、非常に安い金利の日本円でお金を調達して金利の高い通貨の金融資産で運用する手法です。

日本と投資先通貨の金利差が大きければ大きいほど、投資家にとっては利益になります。

と、いうことは、今回の米利下げによって日米の金利差が縮小したことになりますので、円と米ドルの円キャリートレードのうまみは縮小したともいえます。

うまみが少なくなったことで、米ドル資産から資金を引き揚げるような動きになって円買いが進めば、円高ドル安に。

そうなると比較的輸出企業が多い日本企業の株価は下落、日経平均も下落していくことが考えられます。

逆に、円高ドル安になるので輸入企業の株価は上昇する可能性が高まるとも言えます。

日経平均は下がるけれど、輸入企業への投資はチャンスかもしれない…という状況が生まれやすくなるというわけですね。

このように、今後の米金利の上げ下げによって、日本株は左右される可能性があります。

米利下げが日本株に与える影響:もう一つのシナリオ

実は、米利下げが日本株に与える影響について、もう一つの可能性があるのでは?と考えています。

そのシナリオというのは、

・米利下げ
↓↓
・金利が下がることで米経済上向き、米株価上昇
↓↓
・日経平均は米株価に連動しやすいので、ダウ平均が上昇することで日経平均も上昇する

というものです。

こちらはやや短絡的なシナリオではありますが、可能性がゼロではないと思います。
現に、今日の日経平均はダウ平均が上昇したことで反発しています。

上昇トレンドを形成するまでの力があるかはわかりませんが、米金利の動向と為替、ダウ平均の動きはこまめにチェックしていった方がよさそうですね。

あとは何と言っても、米中貿易摩擦の行方です。

10月に米中間で協議が行われるようですが、そこで物別れに終わってしまうようだとまた世界的な経済不安がぶり返し、株価も下落する可能性が高いです。

米中貿易摩擦がさらに激化し、米国の実体経済の悪化が確実視されれば、さらに米金利は下げられる可能性も出てきます。

そうなればさらに、日本株へのインパクトも強くなっていくことでしょう。

現状、米金利の動向は中国との貿易戦争の行く末にかかっている、と言っても過言ではないでしょう。

当サイトとしても、ますます注意深く見守っていきたいと思います。