デサントTOB反対で伊藤忠商事と対決姿勢!両銘柄の株価はどうなる?

    デサントTOB

    デサント、TOB反対で伊藤忠商事と対決姿勢が鮮明に…!投資家にとって旨みがある株価になるか?

    伊藤忠商事」(8001)によるスポーツウェア大手「デサント」(8114)株式に対するTOB(公開買い付け)が敵対的TOBに発展しました。

    2月7日にデサントが伊藤忠商事に対する反対意見を表明したことで敵対的TOBに発展した形になります。
    デサント側は「伊藤忠によるTOBは企業価値を毀損(きそん)し株主全体の利益を侵害する」とコメントしています。

    このデサントの反対意見の表明から一夜明け、本日の東京株式市場ではデサント、伊藤忠商事の株価はともに下落…

    <デサント株価>

    デサント株価

    ※引用:ヤフーファイナンス

    <伊藤忠商事株価>

    伊藤忠商事株価

    ※引用:ヤフーファイナンス

    果たして今後、デサントと伊藤忠商事の株価は上昇していく可能性が高いのでしょうか?

    株式投資家にとって両銘柄への投資はチャンスとなるのかについても、その可能性を考えていきます!

    そもそもなぜデサントVS伊藤忠商事の構図になった?

    伊藤忠商事は今回の騒動になる前から、デサントの筆頭株主でした。

    その筆頭株主の伊藤忠商事とデサントの関係が悪化したのは、両社の経営姿勢がかみ合わないことが最大の原因であると思います。

    デサントの筆頭株主である伊藤忠商事は、デサントの“あること”を問題視していました。
    それは売上・利益があまりにも韓国に依存し過ぎていることです。
    ⇒参照記事はコチラ

    事業そのものは好調であり、利益を上げていますが、日韓関係の悪化や韓国経済の不安定さなどを考えると、韓国市場だけに依存しすぎるのは大局的に見て良くないと判断したのです。
    デサント韓国依存反対
    それに対して、韓国事業で成功を収め、さらに推進していこうと考えているデサントとの考えが真っ向から衝突した…というわけですね。

    筆頭株主の意思なので、デサントとしてもその意見をないがしろにすることはできません。
    ですので、これまでにも伊藤忠商事との関係悪化は報じられてはきましたが、沸点を超えることはありませんでした。

    しかし、伊藤忠商事が現在保有している約30%の株式を、事前協議をせずにTOBで増やす計画をしたことから、デサントの態度が硬化

    7日の反対意見表明へと発展したものと思われます。

    伊藤忠商事がデサントの敵対的TOBに成功しても株価が上昇するかは別問題

    今回の伊藤忠商事によるデサントへの敵対的TOBは、ブルームバーグの記事によれば、伊藤忠商事にとっては重要事項の決定権・支配権を手にするのは困難ではないかもしれないとのこと
    ⇒参照記事はコチラ

    すでに伊藤忠商事30.44%の株を保有しており、これをTOBによって40%程度まで高める目的だとのこと。
    発行済み株式の三分の一に以上の株を保有すれば、実質デサントの大方のことを支配できることでしょう。
    TOB価格には十分なプレミアムを乗せていることから、個人投資家などがTOBに応募してくる可能性は十分に考えられますね。

    とはいえ、私たち個人投資家にとって大事なのは、この両銘柄に投資するのがベストな選択なのかということ。

    通常、TOBが行われる場合、買収される側の企業の株価が上がります。
    なぜなら、買収する側の企業が、プレミアムを乗せた買い取り価格で株を買い取ってくれるからです。

    しかし、上記のように、本日の両社の株価は前場の段階で下落しています。

    これは今日だけのことなのでしょうか…
    判断するのはなかなか難しいところですね。

    あくまで私見ですが、デサントの株価は短期的には上がる可能性があるのではと思います。

    もし、デサントが何らかのTOBへの買収防衛策を取ってきた場合、伊藤忠商事が株式の買い取り価格を上げる可能性があるからです。

    対して、伊藤忠商事はそうなった場合、買収費用が増加することになるので株価は短期的には下落する可能性があるのではないかと思います。

    仮に買収に成功しても、これだけこじれると遺恨となる可能性が出てきますし、そのような状態のなかでデサントの社員たちがモチベーションを維持して働けるかも疑問です。

    もしその不安点を解消し、なおかつ韓国依存から脱却できるだけの見通しが立てられるようになるならば、伊藤忠商事の連結業績にも好影響をもたらすでしょう。

    その結果、伊藤忠商事の株価が上昇していく可能性は高まるのではないかと考えています。

    私がもし投資するならば現時点では伊藤忠商事よりはデサントです。
    ただ、TOBというのは完了するまで流動的に状況が変化するので、リスクも高まります。

    もしデサントと伊藤忠商事への投資を考えるのでしたら、リスクについてはしっかりと考えた方が良いでしょう。

    長期でデサントが伊藤忠商事の稼ぎ頭になってくれるのなら、長期投資での伊藤忠商事もありだと私は思います。

    今後も注意深く両社のTOB劇をフォローしていきます。
    何か大きな動きがありましたらまたお伝えしていきますね!

    ※投資は自己判断と自己責任でお願いします。