
高配当ディフェンシブ銘柄は、外部要因による日経平均急落に強い?
2018年10月以降、株価の乱高下が続いています。
株価が大きく動くことは、大きく儲けるチャンスでもありますが、大きなリスクも伴います。
なかには、目先の株価の乱高下についていけない投資家もいるようです…
そんな方におススメなのが、高配当ディフェンシブ銘柄(株)への投資です。
特に株価の上げ下げに一喜一憂することなく、長期でゆっくり資産形成していきたい人には高配当ディフェンシブ銘柄投資がおススメだといえましょう。
そのディフェンシブ銘柄(株)投資とはどういうものなのか?
なぜ相場の乱高下に対して有効なのかをわかりやすく解説していきます。
高配当ディフェンシブ銘柄(株)とは
そもそも「高配当ディフェンシブ銘柄」とはなんぞや?
と、思われた方もいるかもしれませんので、少々ご説明させてください。
「高配当」というのは配当が高いことですね。
では「ディフェンシブ銘柄(株)」とは、何かをお話していきます。
おおまかに言うと「ディフェンシブ銘柄」とは、株価の下落に強い銘柄のことです。
なぜ株価の下落に対して強いのかというと、景気に左右されにくい業種や企業だからです。
・景気が悪くても、食べ物への需要は減りませんし、病気になれば病院に行き薬をもらう
・景気の変動に関係なく、冬の季節はエアコンや石油ストーブを使う
・株価の変動に関係なく、通勤や通学で電車を使う
上記3つの例には、ディフェンシブ銘柄の代表的な業種を盛り込ませていただきました。
食品、医薬品、電気、ガス、石油、鉄道…
すべて私たちの生活には欠かせないものです。
これらの業種の銘柄は、爆発的に株価が急騰することは多いとはいえませんが、逆に株価が大幅に下落することも少ない傾向にあります。
それゆえ「ディフェンシブ銘柄」と呼ばれています。
「ディフェンシブ銘柄(株)」にはもう1つ特徴がありまして、高配当の銘柄が比較的多い傾向にあります。
これは安定的に業績を上げられるため、赤字経営になる可能性が比較的少なく、安定的に配当金を出せる企業が多いためです。
高配当ディフェンシブ銘柄の一覧をご紹介します。
・JT(2914)<配当利回り5.29%>…たばこ、医薬品、食品
・武田薬品工業(4502)<同3.99%>…医薬品
・昭和シェル石油(5002)<同5.52%>…石油
・あおぞら銀行(8304)<同4.69%>…銀行
・三井住友フィナンシャルG(8316)<同3.84%>…銀行
・みずほフィナンシャルG(8411)<同3.84%>…銀行
・NTTドコモ(9437)<同4.31%>…通信
・KDDI(9433)<同4.05%>…通信
・AOKIホールディングス(8214)<同4.25%>…紳士服
・コナカ(7494)<同4.02%>…紳士服
・アートネイチャー(7823)<同4.19%>…かつら
※引用:ヤフーファイナンス(2018/11/14現在)
医薬品や銀行、スマホ(通信)、紳士服などの業界が多いのが目を引きますね。
紳士服はサラリーマンにとっての制服とも呼べるアイテム。
消耗品でもありますし、夏用冬用と常に一定の需要があることが想像できます。
「かつら」などの特殊な商品も季節や景気に左右されることなく、需要があることの表れかなと感じさせるリストになりました。
JT(2914)の配当利回りは5.29%あります。
これは何を意味するのかというと、仮にJTの株価が5%下がったとしても、配当でまだ+0.29%の利益が出るということ。
そもそもディフェンシブ銘柄は株価が比較的下がりにくいので、大幅に株価が落ちる可能性は他の業種の銘柄と比べると低いといえます。
ですので、たとえ買った後に若干株価が下落したとしても、高配当をもらいながら保有を続けて、相場全体が落ち着いてきたら株価も上昇を遂げていく…
こんなシナリオを描くことが高配当ディフェンシブ銘柄投資にはできます。
高配当ディフェンシブ銘柄への投資は中長期が基本
最後に高配当ディフェンシブ銘柄への投資をする際に気をつけたいことについて、お話しておきます。
それは、高配当ディフェンシブ銘柄投資が基本的に中長期スタンスの投資に向いているということです。
株価が乱高下している時というのは、どうしても目先の株価に踊らされがちになります。
それに惑わされず、今多少株価が下がっても、高配当があるから大きな損にはならない。
むしろ長期で持てば、その間高配当をもらい続けながら、株価が回復した時には売却益まで得られる。
それくらいの気持ちを持つことが大切です。
基本的には「果報は寝て待て」戦略になることが多いので、株価の乱高下についていけない、こわいと思った方は一度ディフェンシブ投資をご検討してみるのも良いかと思います。

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