大和ハウス、中国で巨額横領発覚!株価大幅続落も逆張りチャンスか?

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大和ハウスに中国関連会社の巨額横領事件発覚で株価に早速影響!不祥事の時、逆張りは有効か?

3月14日、「大和ハウス」(1925)の株価が続落しています。
その原因となったのが、中国関連会社の役員らによる巨額横領事件です。

総額234億円にも上り、全額が回収できない場合は117億円もの特損計上になる見込みとのこと。
⇒参照記事はコチラ(産経新聞)

この報道を受け、現在の大和ハウスの株価は下落しています。

大和ハウス株価

※引用:ヤフーファイナンス

一時、前日比で134円安まで売り込まれましたが、その後はやや買い戻しが入っている模様です。

今回、不祥事ということで大和ハウスの株価は下がったと考えられます。

1/9掲載「不祥事銘柄は投資チャンス?」の中でも書きましたが、不祥事を起こした会社の株というのは、投資の絶好の機会になる場合があります。

果たして、大和ハウスの場合は逆張りに向いているのかどうか…独自の分析をしていきます!

大和ハウスが不正(横領)を見抜けなかったガバナンスの甘さを直せるか?

今回の中国関連会社での不祥事の背景には、大和ハウスのガバナンスが十分に機能していなかったことがあると言われています。

・ネットバンキングで4年前(2015年~)から234億円も不正送金された形跡があった。
・出納担当の女性が帳簿などの会計上書類を持ち出そうとしていた。発覚後、その女性が出社しなくなった。

など、企業として起きてはならないことが立て続けに発生していたようです。
商習慣や法律は国によって違いがありますが、これは日本であっても中国であっても犯罪行為です。

それが横行していたこと自体が問題であり、大和ハウスのガバナンス体制が甘かったと言わざるをえません。

このガバナンスを迅速に引き締めて、同じ過ちを防止することが信頼回復の第一歩となることは間違いないでしょう。

大和ハウスは不祥事銘柄として、逆張り投資の“買い”なのか?

今回の大和ハウスの中国関連会社の役員らによる巨額横領事件。
それによって下がった株価に、逆張り投資の成功は見いだせるのでしょうか?

その可能性を見出すために、今回の不正が株主にはどれほどの損害を与えたのかを見ていきましょう。

まずは下図をご覧ください。

大和ハウス業績

※引用:ヤフーファイナンス


この図は2016年3月期~2018年3月期の大和ハウスの業績を一覧にした表です。

ここで注目してほしいのは各期の当期純利益です。

2016年3月期1,035億7,700万円
2017年3月期2,017億円
2018年3月期2,363億5,700万円

この数字に対して、横領された金額は234億円

ということは、

2016年3月期純利益に対しては22.6%(234億円÷1,035億7,700万円)
2017年3月期純利益に対しては11.6%(234億円÷2,017億円)
2018年3月期純利益に対しては9.9%(234億円÷2,363億5,700万円)

に匹敵する金額が横領されたということです。

こういう見方をすると、とんでもない事件だなという気持ちがしますね、

ちなみに、234億円を発行済み株式数(666,238,205株)で割ると、1株あたりの損失額が導き出されます

計算の結果は35.12円

たったの35円か…と思うかもしれませんが、株取引は100株単位で行いますので、最低単位の100株の保有者でも3,512円も価値が失われているということになります。

1,000株単位の大和ハウスの株主なら、さらにとんでもないことに…
1万株以上だと…想像を自粛します…

と、これだけの損害を株主に与えたわけですから、投資家心理が冷え込んでしまったとしても、無理はないことかなと思います。

そんな時こそ、順張りのチャンスであります。

大和ハウスは3/14前場終了時点現在

PER=9.52倍
PBR=1.47倍
配当利回り=3.20%

割安高配当銘柄となっています。
ファンダメンタルズの面からは、長期で持つ分には今後さらに下がれば買いのチャンスと見ることは十分にできると言えそうです。

テクニカル面ではどうでしょうか。

大和ハウスの株価チャートです。

大和ハウス株価チャート

※引用:ヤフーファイナンス


最近はボックス相場を演じてきた大和ハウス。

しかし、チャートを見ると下値が切り上がっているのがわかりますね。(3270円⇒3400円近辺)

さらに一目均衡表の雲を上抜けています。
これはまさに買いサインと言えるでしょう。

不祥事さえなければ、文句なく買いのタイミングでした。

ですので、この騒動を早急に膿を出して収束させることができれば、この波の勢いを壊すことなく、上昇トレンドとなっていく可能性を感じます。

いずれにしても、大和ハウスの今後の対応次第ということですね。

迅速な対応を取り、横領金額の回収、投資家への誠実な対応を行っていけば、市場の信頼も少しずつ取り戻し、今回のニュースによる悪材料出尽くしの時期がくるのが早まることでしょう。

そうなれば、株価は上昇していく可能性が高いものと私は思います。

以上のことから、逆張りのチャンスは十分にあるものと私は思います。

※なお、大和ハウスの株価上昇をお約束するものではありません、投資は自己判断と自己責任でお願いします。