文教堂が思惑買いでストップ高?今年はノーベル文学賞2年分発表で

文教堂ストップ高

文教堂にはやくもノーベル賞効果?思惑買いが入りストップ高!今年は文学賞2年分発表…村上春樹氏に受賞期待

昨日(3/6)、業績&株価低迷が続く「文教堂グループHD」(9978)の株価が突如ストップ高になり、投資家の注目を集めました。

下記チャートの下段は出来高を表示していますが、3/6に急に出来高が増えたのが一目瞭然ですね。

文教堂チャート

※引用:ヤフーファイナンス

文教堂グループHDは普段ほとんど注目されることのない銘柄だけに、なぜ株価が急騰してストップ高になったのかと、興味を持ち調べてみると理由はすぐにわかりました。

いわゆる、「思惑買い」が入ったから同銘柄はストップ高になったのです。

文教堂は関東を軸に書店をチェーン展開する大手企業です。

書店を取り巻く環境は何年も前から厳しい状況が続きますが、なぜ「思惑買い」が入ったのかといえば、「ノーベル文学賞」が理由です!

昨年、ノーベル文学賞選考委員のスキャンダルがあったため、発表されなかった文学賞ですが、今年は昨年分と合わせて2年分のノーベル文学賞が発表されることが決まりました。

ノーベル文学賞といえば村上春樹氏

毎年、今年こそ受賞するのではと期待がかかる村上氏。
今年は2人の受賞者が選ばれるということで、村上春樹ノーベル文学賞受賞期待が膨らみ、書店を展開する文教堂グループHDに投資家の買い注文が殺到したようです!

しかし、この手の思惑買いはハイリスク・ハイリターン

うまく波に乗れば稼げますが、買った途端に株価上昇が終わって損したなどということはザラです。

このような思惑買いには乗った方が良いのでしょうか。
文教堂への投資について考えていきます!

文教堂への投資をするならかなり慎重に…

今回ノーベル賞関連銘柄ということでストップ高の急騰をした文教堂。

しかし、私は個人的に同銘柄への投資を強くはおススメできません。
その理由は会社四季報を一読すればすぐにわかります。

文教堂はもう何年も営業赤字が続いており、債務超過企業です。
そのため、2019年8月末まで上場廃止猶予期間に入っています。

Amazonなどのオンライン書店や電子書籍が普及した現在、そして今後、同社のような昔からある書店のビジネスはさらに厳しくなることが予想されます。

ですので、ファンダメンタルズ分析をした時、お世辞にも文教堂株を買いにいきたいとは、私には思えませんでした。

だからこそ、これまで文教堂株は安値で放置されてきたともいえます。

現在、ノーベル賞関連銘柄として注目されて株価が急騰していますが、それは普段注目されていないことへの反動とも取れます。

元々株価が安いので上昇の余地はありますし、投資家にとっても買いやすい株価であるため、参入しやすい…

だから株価が上がる…

というサイクルが出来上がっているように見えます。

しかし、こうしたブームは私の経験上、ほとんど一過性の出来事で終了し、ブーム終了後は株価が元の水準に戻るか、さらに下落するかというパターンが多いように思います。

ですので、中長期で投資しようとする場合は、相当慎重になった方が良いといえるでしょう。

ただ、短期では株価はまだ上昇する可能性があります。
現に昨日株価がストップ高になったにもかかわらず、本日も文教堂株価は上昇しています。

ただ、短期の場合は、いつ株価が下落に転じるかを見極めるのが難しいので、テクニカル分析のテクニックなどは必要になるでしょう。

特に相場の過熱感とトレンドを読む力は必要です。
このあたりに自信のある人は参戦しても良いかもしれませんね。

自信がない人は高値掴みの銭失いになる可能性があるので、気を付けた方が良いでしょう。

3/5の文教堂の終値は180円
本日前場の最高値が309円です。
昨日、今日ですでに129円高、騰落率にして71.7%増です。

文教堂株価

※引用:ヤフーファイナンス


最初に持っていた人はすでに十分オイシイ思いをしているのがわかりますね。

思惑買いに参戦する場合はあくまで初期投資

「思惑買い」については以前も何度か「おとなの株ラウンジ」の記事で紹介しました。
2019/1/22掲載「LIXIL(リクシル)のMBO報道での思惑買いは吉と出るか凶か?」

私が思うに、思惑買いに乗る場合は、なるべく早い段階で乗るようにした方がうまくいきます。

「早く乗り、早く降りる」

これが思惑買いで成功する秘訣ですね。

文教堂の場合、すでに70%以上も株価が上昇していますので、テクニカルツールを使ってトレンドと過熱感の状況を読めるようになってから参戦するならした方が良いかなと思います。

ただ株価が上がっているから私も買う…

というスタンスはただのギャンブルなのでしない方が無難です。

文教堂の場合、業績や財務状態がそもそも良くないので、普通ならばあまり投資対象にならない銘柄です。
そのことを踏まえたうえで、投資するかどうかを検討した方が良いでしょう。

ノーベル文学賞は例年10月あたりに受賞者が発表されます。

まだ半年以上も先ですが、その時に本当に村上春樹氏が受賞ということになれば、今回以上のストップ高、上昇相場(大商い)へとつながっていくことでしょう。

今回乗り遅れた場合は、次回のチャンスをじっくり待つというのも一つの手段です。

「待つも相場」という格言が投資の世界にはありますので、覚えておくといざという時に冷静になれますよ。

最後に、思惑買いにのる場合は、ある意味スピード命なところがあります。
いつブームが過ぎて株価が急落するのか、わかりにくいためです。

チキンレースになると、株価は急上昇する可能性がありますが、高値掴みした時のダメージは非常に大きくなりますのでご注意くださいね。

今回の文教堂の株価上昇は、ノーベル賞が発表される7か月も前に起きたこと。

時期尚早だったと私は思います。
普段からしっかりと準備をしていれば、慌てて飛び乗る心配もありません。

日頃からいつチャンスが来ても良いようにしておきましょう。