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シグマ光機に脚光?世界初!ブラックホールの撮影成功で宇宙関連銘柄に注目
今朝は科学の世界の快挙に沸きましたね!
これまで人類が達成できなかったブラックホールの撮影に挑んだ日本を含む国際チームが、見事にブラックホールの撮影に成功!
物理学者アインシュタインが唱えた一般性特殊相対性理論が正しかったことを証明する快挙となりました。
アインシュタインがこの理論を唱えてから100年近く経ち、ようやく正しさが証明されることとなり、科学の世界では画期的な出来事となったようです。
そんな科学界とは別に、相場の世界でもこのニュースに沸いた銘柄があります!
「シグマ光機」(7713)
です。
ちなみにシグマ光機は、光学機器向けのレンズなどを開発・製造する会社です。
宇宙関連銘柄として、思惑買いなどから株価を上げることがある同銘柄…
今回も例外ではなく、朝9時の取引開始直後から株価を上昇させています!

※引用:ヤフーファイナンス
赤丸を付けた9時17分の時点では、シグマ光機の株価は前日比143円高の1536円。
株価上昇率にすると10.2%にもなります。
それだけ今回のブラックホールの撮影成功というニュースはインパクトがあったということでしょう。
では、はやぶさ2プロジェクトやH2Bロケットの打ち上げ、国際宇宙ステーション関係、天文観測などを含めた、宇宙関連のイベントなどがある時(あらかじめいつ何のイベントがあるかわかっている時)、イベント前にシグマ光機の株を買っておけば利益を上げられるのでしょうか?
その可能性を独自に探ってみたいと思います!
ブラックホールの撮影より前、重力波観測成功でもシグマ光機の株価は上昇した
本日ニュースになったブラックホールの撮影成功より前…
2016年2月にもシグマ光機は宇宙関連銘柄として注目を集めたことがあります。
アメリカなどの国際研究チームが世界で初めて「重力波」を観測したのです。
この「重力波」の観測は、科学の世界の中でも特に大きな発見だったようです。
余談ですが、この重力波もまたアインシュタインがその存在を予言していたものだそうです。アインシュタインおそるべし…
当時の株価を見てみると、思惑買いが入ったことが一目瞭然です。

※引用:ヤフーファイナンス
上図がその当時のシグマ光機の株価の表です。
まず、2/12の出来高数が桁違いになっていますね。前日まで数千株程度の取引数だったのに、12日は36万株に急増しています。
株価も前日終値872円だったのが、始値で900円まで上昇し、その後998円まで伸びました。株価上昇率は14.4%。強烈な上げでした…!
どちらも物理学の世界においては、アインシュタインの説を証明するために観測が急がれていた事案だっただけに、株価上昇の勢いも強かったようです。
さて、それではこの手の宇宙関連イベントがある度にシグマ光機の株を前もって買っておけば、利益を得られるのでしょうか?
結論からいうと、必ずしもYESとは言えない。
ということになります。
なぜそう言えるのかと言いますと、「はやぶさ2」の打ち上げ成功日と小惑星リュウグウ着陸成功の日の株価を見たところ、シグマ光機の株価はほとんど反応していなかったからです。
重力波の時のように出来高が急増することもなく、株価が急騰することもありませんでした。むしろ下げている時もありました。
ですので、宇宙関連イベントのすべてが、シグマ光機の株価の上昇と連動しているわけではなさそうです。
これまで2回の株価急騰に共通しているのは「観測」という点。
打ち上げ成功や着陸成功ではなく、物理学における自然現象の観測に成功した場合は株価が上がる傾向が現在のところあるようです。
ブラックホールの撮影成功によるシグマ光機の株価上昇は一時的なもの?今後も続く?
自然科学の世界にとっては非常に大きな成果となった、ブラックホールの撮影成功。
思惑買いが入ったシグマ光機の株価は急上昇しましたが、その勢いは今後も続くのでしょうか?
考えてみました。
ええ…、結論からいうと、一時的な上昇に終わりそうです。
すでにシグマ光機の株価は上昇から一転して、前日比でほぼ横ばい水準になってしまっています。
これは4/8の引け後に同社が業績の下方修正を発表したことが影響していると思われます。
やはり、実績が厳しいようですと株価は長期的に伸びていくのが難しいということですね。
もし、業績も絶好調でしたら、急上昇の勢いもこんなに簡単には失わなかったかもしれません。
日本の宇宙産業を支える企業の1つですので、ぜひ頑張ってもらいたいと個人的に思います。
物理学の世界には未解決問題がたくさんありますので、同社が関連するような問題が解決されれば、再び株価が急上昇するかもしれませんね。