
バイデン勝利が株に与える影響。GAFA解体、再生可能エネルギー関連株は上昇?
バイデン氏の勝利が濃厚になってきた米国大統領選挙。
トランプ大統領敗北、バイデン勝利で株は株安になると言われるが、本当にそうなのか?
うわさされるGAFA(Google、Apple、facebook、Amazon)の解体はあるのか?
大規模投資する政策を掲げる再生可能エネルギー関連株と石油株の明暗についても、投資診断士のクロサキが先読みしていきます。
バイデン勝利で別れる株の明暗
バイデン勝利で米国株は下落すると言われています。
米国株が下がれば、相関性の高い日本株も下落するだろうと予想されています。
はたして、真実か否か?
実際のところは、バイデン氏が大統領選に勝利し就任してからでないと答え合わせはできません。
しかし、トランプ大統領敗北、バイデン勝利となった場合でも、すべての米国株が下がるわけではありません。
バイデン氏が掲げる政策の恩恵を受ける企業は、株価の上昇が見込まれています。
というよりも、すでに株価はバイデン勝利を織り込んで上昇しています。
特にバイデン氏が力を入れているのが、クリーンエネルギー・再生可能エネルギーです。
その力の入れようは、大統領になったらクリーンエネルギー対策に2兆ドル投資していくと表明しているほど。
※出典:ブルームバーグ
バイデン氏勝利が現実味を帯びてきたことで、米国株の再生可能エネルギー関連銘柄は株価を上昇させています。
ただ、現状少し過熱気味なので、米国株に関してはうまみがないかもしれません。
この流れが日本株のクリーンエネルギー関連株に流入する可能性もあるため、割安株を探して投資することはチャンスになりえます。
これらの企業群は「バイデン銘柄」と呼ばれているようですね。
※出典:楽天証券
再生エネルギーを重視するバイデン氏は、Co2排出量の多い「石油関連の税優遇・補助金をストップする」と表明。
※参照:「東京為替:1ドル105円30銭近辺、バイデン氏・石油関連の優遇をストップ」
石油株にとっては、かなり厳しい先行きが予想されます。
米国の石油株が下がるということは、世界全体の石油需要が下落することでもあり、日本の石油関連株にとっても逆風になると私は読んでいます。
米大統領選でバイデン勝利となれば、株の明暗がはっきり分かれるのは明らかなようです。
バイデン勝利でGAFA解体は実現する?日本株への影響は?
バイデン勝利で米巨大IT企業GAFAが解体されるとの憶測が出ています。
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの巨大さは異常なほどまで膨れ上がっています。
この4社の時価総額だけで、東証1部全体の時価総額の約7割に匹敵します。
さらにマイクロソフトを加えた場合、東証1部の時価総額を上回ります。
これらの巨大企業が力を持ちすぎ、市場の競争原理をゆがめているということでバイデン氏はGAFAの解体を狙っているようです。
しかし、現在の米国は中国との覇権争いの真っ最中。
GAFAが解体されて力を失うと、中国企業の台頭を許してしまう。
そうなればITや5Gなどの分野で競争力が弱まり、米国の国力がダウンする恐れもあります。
まさに板挟み状態といえるでしょう。
仮にバイデン氏が大統領になっても、すぐにはGAFA解体には踏み切れないのではないかとクロサキは考えています。
バイデン氏が大統領選に勝利したら、法人税を上げる方針のようです。
そうなれば、米国企業の業績悪化⇒株価下落⇒日本株の株価も下落となる可能性が高まることでしょう。
ただし、バイデン氏が力を入れる再生エネルギー関連、TPPへの復帰も示唆していることからTPP関連銘柄には注目しています。
前回の米大統領選では、終盤までヒラリー・クリントン氏が優勢でしたが、最後にトランプ大統領が逆転勝利しました。
今回も同じことが起こる可能性もあります。
そうなった場合には、バイデン銘柄のご威光は急激に落ちる可能性がありますのでご注意を。

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