超割安銀行株に将来性はある?PBR0.1倍、高配当でも株価上がらず

    銀行株投資

    銀行株はなぜ安い?PBR1倍割れの超バーゲン価格だが、買っておいて損はない?

    以下のリストを見て少し考えさせられました…。

    低PBRランキング

    ※引用:ヤフーファイナンス

    これは何のリストかと言えば、「低PBR(純資産倍率)」のランキングです。

    PBRは株価を1株純資産で割った値であり、PBRが1を割るようだと割安となります。

    ・PBR=株価÷1株純資産

    上記のリストはその低PBRランキングの上位20銘柄を表示したものなのですが、上位10銘柄はすべて銀行株。上位20銘柄でも14銘柄が銀行株になります。

    ついでにいうと、上記のリストには表示していませんが、上位50銘柄中、33銘柄を銀行株が占めていました(驚)

    なぜこんなにも銀行株は安いのでしょうか?
    なぜ安値のまま放置されているのでしょうか?
    今買っておけば、銀行株は将来上がる見込みがあるのでしょうか?

    この疑問に迫っていきたいと思います!

    銀行株の将来に対するネガティブ要素が株価の上昇を阻んでいる?

    このランキングから、ある特徴が見えてきます。
    それは上位にランキングされている銀行株は、すべて地方銀行だということ。

    メガバンクやりそな銀行の名前はありません。

    ランキング1位になっている「高知銀行」(8416)の銘柄情報は下記のとおりです。

    【高知銀行】2019/5/15 11:00現在
    株価:717円
    PER:4.53倍
    PBR:0.13倍
    BPS:5492.97円
    配当利回り:3.49%

    ファンダメンタルズの基本的な知識がある方なら、PER=4.53倍、PBR=0.13倍、配当利回り=3.49%という数値をみれば、超割安の優良株で投資先候補に加えたくなることでしょう。

    なにしろ1株価値が5492円もある株が717円で買えるのですから。
    バーゲンセール状態です。

    しかし…こんなに割安な株なのに株価がなかなか上がらない状態が続いています。

    それは銀行、特に地方銀行の収益力が落ちているからだと考えられます。

    この要因としては、人口減少や日銀によるマイナス金利の影響が大だと考えています。

    実際に直近3期の業績推移に関しては「経常収益(売上高)」「当期純利益」ともに減少を続けています。

    銀行は融資を出して金利などを得ることが最大の稼ぎ頭になっていますが、最近はスルガ銀行の不正融資事件などもあり、不動産投資に対する融資も厳しくなっており、有望な融資先を常に見つけていないとなかなか経営状態は厳しいのかなと思います。

    なにしろマイナス金利です。

    マイナス金利だとどんなことが起こるのか、かんたんにまとめてみました。

    ・日銀にお金を預けておくと、金利を日銀に取られてしまいますので、できるだけせっせと融資に使わなければなりません…。
    ↓↓↓
    ・でも良い融資先を確保するのは大変。
    ↓↓↓
    ・結果…融資先がみつからず、日銀にお金を入れて置かざるをえない。
    ↓↓↓
    ・日銀に金利を払わなければならない。
    ↓↓↓
    ・収益が落ちる。

    他にも、最近は「キャッシュレス社会」というのが1つの国策になっていますから、ATMでお金を下す人の数などが減ってくることが考えられます。

    そうした社会情勢を見て、投資家は銀行株の未来に可能性を感じにくくなっている可能性があります。

    銀行株の割安性が見直され、株価に将来性は持てるのか?

    さて、現状なかなか厳しい銀行業界ですが、投資家目線で銀行株への投資を考えた場合、将来性はないのでしょうか…

    私なりに考えてみました。

    この数年、メガバンクなどの動きを見ていると、「有人店舗の支店を閉鎖」「AIに仕事を奪われる」など、ネガティブワードで語られることが多かったような気がします。

    たしかに、AIに仕事を奪われることは働いている人にとっては死活問題に映ることでしょう。

    しかし、投資家にとってはどうでしょうか。

    人件費が減る分、銀行の収益力が高まる可能性があり、業績が上がれば株価は自然と上がっていく可能性が高くなります。

    また、人間がこれまで担ってきた仕事をAIに任せることで、他の業務にマンパワーを割くことができるので、その力を使って収益を上げていける銀行があれば、その銀行の株価も伸びていくことでしょう。

    経営者の資質や才覚次第にはなってしまいますが、AIやキャッシュレスがさらに本格化していく将来に、時代に適応できる銀行は生き残り、他の銀行を吸収して大きくなっていくのではないかなと個人的には青写真を描いています。

    ですので、銀行株に現時点で投資することは長い目でみればありかなと思います。

    ただ、吟味は必要です。
    その銀行がどんなことに力を入れているのか、今後どんな分野を伸ばしていこうとしているのかを見極めたうえで銘柄決定した方が良いでしょう。

    あまり配当利回りなどにこだわってしまうと、せっかくのチャンスを逃すこともありますので、柔軟性を持った投資をして我慢強く待つ、くらいの気持ちで臨んだ方が良いかなと思います。

    特に地方銀行は淘汰が始まっていますので、生き残る銀行に投資できれば、将来長期的に株価が伸びていく可能性も広がることでしょう。