アビガンの富士フィルム株価は思ったほど上昇しない?そのワケとは

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アビガンは富士フィルム株価を思ったほどは上げない?そのワケとは

アビガンが新型コロナウイルスで苦しむ人たちの救世主になるかもしれません。
しかし、投資家にとっては富士フィルムホールディングス(4901)の株価をテンバガーにしてくれる救世主にはならないかもしれません。

筆者がなぜ、アビガンが開発メーカーである富士フィルムHDの株価を何倍にもしてくれないと感じているのか、そのワケをお伝えしていきます。
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実はアビガンで富士フィルムはそれほど儲けられない?

2020年5月5日時点で、新型コロナウイルスの感染者数は世界中で約350万人います。
日に日にその数は増加しており、今後もその傾向は続くものと思われます。

日本の報道では、米国のレムデシビルと富士フィルム子会社のアビガンが新型コロナウイルス治療薬として、治験を終了して早々に承認される内容の報道が目立っています。

先進国ですら患者の爆発的な増加によって、医療崩壊している有様なため、途上国ではさらに悲惨な結果になることが予想されます。

おそらく、アビガンの需要は今後もさらに増していくことでしょう。

しかし、富士フィルムの株価は4月6日に6,420円の高値を付けて以降、それが天井となり下落基調にあります。

富士フィルム株価チャート

※出典:ヤフーファイナンス


3月半ばから4月6日にかけた株価上昇は、アビガンに対する期待による上昇だったことは間違いないでしょう。

4,152円だった株価が6,420円になったのですから、50%以上の上昇率です。
もちろん、株価4,000円以上の銘柄の株価が50%以上も短期間に上昇するというのはスゴイことです。

しかし、世界的なパンデミックの状況を鑑みたら、もっと株価が上がっても不思議ではない…と思う人が多いのではないでしょうか。

上記チャートを見ると、その後の株価は下落トレンドとなっています。

果たして、富士フィルムのアビガン相場はこれで終わってしまうのでしょうか。
そもそもなぜ、あっさりと下げに転じてしまったのでしょうか。

どうやらその理由は特許にあるようなのです。

どうやらアビガン製造に関する物質特許に保護期間切れが発生しているようなのです。

特許で権利が守られていれば独占的に利益を得られますが、保護期間が終了しているため、思ったほどの利益にはつながりにくいのではないかと市場関係者は見ているようです。

それを見越してなのか、4月には外資系証券会社が富士フィルムの投資判断を一気に2段階も下げました。

こうした格付けの引き下げなどもあり、株価が軟調に推移していることが伺えます。

アビガンが承認されれば富士フィルム株価も上昇する?

お話してきたように、富士フィルムHDの株価は4月に天井を付けて以降、下落しています。

このまま軟調が続くのでしょうか。
それとも株価上昇の反撃はあるのでしょうか。

どちらの可能性もあるとは思いますが、上昇する可能性が高まるとすれば、新型コロナウイルスの治療薬として承認されることでしょう。

元々インフルエンザの治療薬として開発された薬品のため、新型コロナウイルスの治療に使うには治験を重ね、薬が効くかどうか、副作用が出るかどうかなどのデータを重ねる必要がありました。

この治験の結果が良好で、効果が認められて市販されるような治療薬になれば、富士フィルムの株価もテンバガーは難しいと思いますが、反発していくのではと筆者は見ています。

いずれにしても、コロナ禍が一日も早く終息の日を迎えることを願ってやみません。
富士フィルムにはがんばってもらいたいですね。


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