株は連想ゲーム?連想買いに投資初心者がハマる“落とし穴”に要注意

株の連想買い・連想ゲーム

株は連想ゲーム?連想買いは儲かるが、安易に考えるとヤケドします

「連想買い」と「連想売り」、「株は連想ゲーム」

上記のような言葉をあなたはお聞きになったことがあるでしょうか?
株式投資をしていると、いずれ聞くことになる言葉です。

「円高が進んだ」⇒「商品を輸入している企業が儲かりそう」⇒「商社株を買おう」

のように、1つの出来事から投資家が想像力を働かせてまだ株価が上昇していない、今後上がりそうな株に投資していくのが連想買いと呼ばれる投資手法です。その逆が連想売りになります。

この連想買いを他人よりも早くして、もくろみ通りに株価が上昇してくれれば投資家は大きな利益を獲得できる可能性が広がります。

しかし、株価が上昇する要因ではないため、連想買いにばかりのめり込むと思わぬ落とし穴にハマることもあるので注意が必要です。

そこで連想買いについて少し詳しくお伝えしていこうと思います。

「株は連想ゲーム」を過信すると連想買いでヤケドする可能性

株の連想買いには、他の投資家よりもいち早く買いを入れていれば大きな利益を手にできるチャンスもありましょう。

しかし、最初にたまたま連想ゲームで買った株で儲けたからといって、連想買いは楽勝と過信してしまうとヤケドする危険性大です。

なぜなら、自分が考えることというのは大抵他の人も考えているからです。
投資の世界は特に情報が早く、一個人が他の市場参加者を出し抜くことはほとんどできないと言って良いでしょう。

また、連想買いは筆者の経験上、思惑がはずれることが多いです。

相場の世界にはかなりの確率でダマシが多いですし、決算が良くても材料出尽くしで株価が急落することも頻繁にあります。

最近の連想ゲームの例でいえば、原油価格をめぐるものがあります。

ロシアとサウジアラビアの原油増産により、大幅に供給が需要を上回った状態が続き、原油価格は歴史的な暴落をしています。
サウジアラビアとロシア
しかし、4月9日にサウジアラビアとロシアが石油の減産に合意する可能性が高くなったというニュースが流れ、多くの人は原油価格が上昇して石油関連銘柄の価格が大きく上昇していくだろうと予想していたことでしょう。

この思惑に乗り、連想買いを入れた投資家が9日夜のPTS市場で石油関連株を買っていました。

私がチェックしていた銘柄は国際石油開発帝石(1605)でした。
4月9日のザラ場の終値は673.1円だったのに対し、9日夜間市場では745円まで急騰しました。

石油減産が決まったことで、原油価格が大きく回復し、この2か月で大きく下落していた石油関連株に大きな買い戻しが入るようになると連想買いを入れた投資家が多かったことを物語ります。

しかし、翌10日のザラ場では、取引開始後から前日終値を上回ることは一度もなく、終値も前日比20.5円安の652.6円でした。

昨日のPTSで745円の株価で国際石油開発帝石に投資した人は、大きな含み損を抱えていることでしょう。

短期的にみればヤケドです。

減産に向けた合意にサウジとロシアが至ったにもかかわらず、原油先物の価格がまず下がり、それにつられる形で石油関連銘柄の株価は下げました。

理由は、減産量が市場関係者の期待する規模ではなかったことと、メキシコが減産に同意することを前提条件にしていたことです。

つまり、メキシコが減産に同意しなければ、サウジとロシアの合意は破談になるわけです。

このことを警戒して、原油先物および石油関連銘柄の価格は下落しました。

連想買いを安易にしてしまうと痛い目を見る好例だと思います。

株の連想買いはしない方が良いのか?

安易に連想買いをするとヤケドすることもありうる。
では、株の連想買いはしない方が良いのかというと、そのようなことはありません。

株式投資を行う際には、マクロ的な視点とミクロ的な視点を持つことが重要になります。
連想買いはどちらかというとマクロ的な視点の方ですね。

例えば、コロナ騒動が大きくなってから、マスク需要の爆発的な増加に伴い、原材料を生産する川本産業の株価がテンバガーになりました。


多くの投資家が気付いた時にはもうこれ以上上がらないんじゃないかと思い、買えなかった人もいたことでしょう。

川本産業の場合は、過去にも似たようなことがあった時に株価が上昇したことがあるので、長い間投資をしている人ならすぐに思いついてしまうため、スピード勝負で連想買いに乗るには、個人投資家にとってはやや分が悪いかもしれません。

しかし、昨日今日話題になったミシンを作るメーカーの株はどうでしょうか?

蛇の目ミシン工業(6445)のチャートをごらんください。

蛇の目ミシン工業のチャート

※出典:ヤフーファイナンス


マスクを入手することが困難な状況が全国的に続き、外出自粛要請まで出されている現在の状況。

マスクがなければ自作するしかないという人が増えたということでしょう。
家にいる時間が増えるため、裁縫や手芸が得意な人ならミシンを使ってお手製のマスクを作ろうという動きが高まっているようです。

川本産業の株価が急上昇している時は、蛇の目ミシン工業の株価は下がっていました。
しかし、マスクの需給バランスが改善しない状況が長引くと連想できた人は、ひそかに当銘柄を仕込んでいた可能性があります。

ここまで連想ゲームをいち早く展開できる人なら、連想買いで大きな利益を上げられる可能性は高まるかもしれませんね。


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